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「これいい!実際に使ってよかったシリーズ第4弾」。これもとにかく小型で軽量、旅行などの屋外撮影三脚としては期待値以上だった商品!携帯性抜群のVelbon トラベル三脚 ULTREK ウルトラロック 20UT-3AR 5段 アルカスイス互換 アルミ脚の紹介。Manfrotto 三脚 Elementとの比較、デメリットについても正直にお伝えします。
小型で軽量なトラベル三脚「Velbon ULTREK UT-3AR」
外出先や旅行など屋外の写真&動画撮影用の三脚選びって難しくないですか?、趣味レベルで気軽に撮影する場合には、フットワークの軽さがポイントと言いましょうか、なるべくコンパクトで軽量なこと。そして、いつでもサッとセッティング&撮影できる使い易さってとても重要だな〜常々と感じています。
そう言った意味ではこれいい!アルカスイス互換「Neewer ミニクイックリリースプレート DC-38Q」で紹介しているミニ三脚は、外出先で気軽に持ち出すのにはとても便利で筆者の使用頻度も高いアイテムです。しかしながらミニ三脚だけでは撮影の幅が限定されます。ある程度、高さのある三脚も必要になってきます。
これいい!アルカスイス互換「Neewer ミニクイックリリースプレート DC-38Q」以前紹介した「Manfrotto 一脚 Element」と「MOMAN ミニ三脚」で自立一脚|撮影の幅が広がるを外出先で使ったものの安定感に不安があり、場所を選ぶなど意外と手間がかかるのもネックで筆者の利用目的だった動画撮影という点では不向き。屋内でちょっとした撮影用に活用するには悪くありませんが、やはり屋外のロケでは安定性は大事。
「Manfrotto 一脚 Element」と「MOMAN ミニ三脚」で自立一脚|撮影の幅が広がるコンパクトで軽量は神!
そこで「小型・軽量」と「機動力(素早く設置できる)」ことに重きを置き購入したのが「Velbon ULTREK UT-3AR三脚」。カメラにしても、マイクにしても、なんでもそうだが、コンパクトで軽量であることはとても大事。特に筆者のような面倒臭がりの人間にはこのことが身に染みて感じる。例えばカメラを購入したばかりのころは、持ち出して頻繁に使用するが、大きく重いカメラであればあるほど、少しずつ出番が減り次第に自宅待機状態になる。いくら高画質、高性能なカメラであっても結果は同じ。もちろん仕事やプロ顔負けの本気モードの方は別の話ですが、そうでない方はきっと身に覚えがあるのではないでしょうか。
話が脱線しましたが、これは三脚にも同じことが言えます。趣味の域であれば「小型・軽量」と「機動力(素早く設置できる)」という点は外出先や旅行など屋外用の三脚選びとしては大事なポイントと考えます。「Velbon ULTREK UT-3AR三脚」は、重さが786g、折り畳んで持ち運ぶ時のサイズが295mm。それでいて全高1355mm/最低高446mm/推奨積載1.5kg (脚最大荷重 6.0kg)とコンパクト&軽量でありながら高さや積載荷重も、このサイズ感からすればなかなかのスペックです。
同じく手頃な価格帯として比較対象にされる「Manfrotto 三脚 Element」も人気ですが重さが1150g、折り畳んで持ち運ぶ時のサイズが320mmから見てもさらにコンパクトで軽量なことがお分かり頂けると思います。
ただ、全高1430mm/最低高360mm/耐荷重4.0kgとなっており、撮影時の全高が75mm低くなります。なお荷重に関しては、表示が異なるので解釈が難しいですが、「Velbon ULTREK UT-3AR三脚」は最大荷重6kgは脚最大荷重と表記されており、三脚の脚の部分で6kgの耐荷重があるが推奨積載1.5kgということで、実際に使った印象から自由雲台の耐荷重が考慮された設定なのかもしれません。 メーカー推奨耐荷重としては「Manfrotto 三脚 Element」に劣るのかな!?とも思われます。実際の自由雲台の耐荷重ではどこまで差があるかは不明です。
筆者の場合はSIGMA fpなどの軽量のミラーレスカメラでの使用となりますので、レンズ、マイク等を含めても1.5kgを超えるケースはあまり無さそうですし、それ以上の場合は、恐らく本気モードの撮影になると想定し、別の安定感重視の三脚を使えば良いと判断。やはり前述のこだわりを一番に考え、潔くよりコンパクトで軽量という方針に従い「Velbon ULTREK UT-3AR」を選びましたが、どちらも人気・評価も高い三脚でアルミ素材の手頃な価格帯のコスパモデルです。お持ちのカメラや使用環境を考慮して選ぶのが良いでしょう。
Velbon ULTREK UT-3ARの主な仕様
- 全高: 1355mm / 最低高: 446mm /
- 重さ: 786g / 縮長: 295mm
- 推奨積載質量: 1.5kg (脚最大荷重 6.0kg)
- 脚径: 21mm / 段数: 5段 (脚ロック方式-ウルトラロック式)
- 雲台: 自由雲台付き(取り外し不可) / アルカスイス互換
- 素材: アルミ
Manfrotto 三脚 Elementの主な仕様
- 全高: 1430mm / 最低高: 360mm /
- 重さ: 1150g / 縮長: 320mm
- 耐荷重4.0kg
- 脚径: 22mm / 段数: 5段 (脚ロック方式-ツイストロック式)
- 雲台: 自由雲台付き(取り外し可) / アルカスイス互換
- 素材: アルミ
素早い設置が可能な脚ロック方式「ウルトラロック」
Velbon ULTREK UT-3ARの魅力は携帯性だけではありません!脚ロック方式にウルトラロック式が採用されております。ウルトラロックはベルボン独自のロック方式で脚先端を握ってひねるだけで全段を一気に固定&解除することができ素早い設置が可能です。これは、本当に爆速といってもいいほど速いです。また、ウルトラロックにはレバーやロックナットの部品が使われていないために、他のロック方式よりも軽量&コンパクト化の要素にもなっているワケです。ウルトラロック式を初めて使用する方など、使い慣れないと使いづらい、微調整が難しいなんて言われています。筆者も初めてでしたが、確かに多少慣れは必要かな!?といった印象はありますが、単に「脚の伸ばす&戻す」だけの一連アクションはとても簡単でしかも驚くほど素早い設置が可能。これは他のナットロック、レバーロック方式では出来ません。
デメリット
実際に使ってみて感じたデメリットを紹介します。用途によっては大きなデメリットになる場合もあります。
雲台が取り外せない
いつの間にか、Manfrotto 三脚 Elementとの比較内容になりつつありますが(汗)、デメリットとしてVelbon ULTREK UT-3ARは自由雲台が取り外せない(交換できない)という点があります。恐らく、より軽量・コンパクトさを求めた結果の仕様であり、また雲台を交換できるタイプにすると雲台との相性により折り畳みができなくなってしまう事も考慮しての仕様ではないかと推測しては見たものの、とはいえ万が一雲台が壊れた際には困りものです。別に交換式にしても問題なさそうにも見えるし、雲台を交換できれば、耐荷重の面でも恩恵を受けれそうな気がしますが…。なお、雲台の耐久性はまだ検証段階なのでなんとも言えません。ちなみにManfrotto 三脚 Elementでは雲台の取り外しが可能ですので雲台を他のメーカー・製品に交換できるメリットはあります。
ウルトラロック式は微調整が難しい
ウルトラロック式は素早い設置が可能な反面、脚の高さの微調整が難しいという事がデメリットとしてあります。この三脚は段数が5段あるわけですが、全部の段を全て伸ばす&戻すのは気持ちいいくらい素早くできますが、上から1,2,3段目だけ引き出したとか、引き出したい段のものだけを伸ばしたい場合に、ナットロック、レバーロック方式ですとその箇所を緩めて引き伸ばしたり引っ込めたりするのが容易にできますが、ウルトラロック式は基本的に足先の部分を回してロック解除する方法で、約5mm回すとロックが一段解除されさらに5mm…という具合に合計4段分回すと全てのロックが解除される仕組みとなっています。緩んだら引き伸ばしたり戻したりできるわけです。
ただこのロック、順番に手前から1,2,3,4みたいに順番にロック解除されるのかと思っていたら、そうでもなく、解除される段の順番が不規則で狙った段のロック解除が容易にできないというのが欠点と言えます。またロックが解除さえる順番が各々の脚で癖があるのか?やや違うよう気がします。格段の脚の伸びる長さがどれでも同じなら、結果的に高さが揃うので別に問題はないのですが、これが微妙に違うのでちょっと厄介ではあります。ただし脚の伸縮調整は、2段目にある調整用のウレタングリップを握って簡単におこなえ、伸縮調整は任意の段で可能となっています。何にしてもコツや慣れは必要となるでしょう。
また、高さの微調整についてはエレベータースライドも活用しながら調整することもできます。
筆者がこの三脚を検討している際にどこかで見たコメントだったのですが、「傾斜のある場所などで一本の脚だけを水平にするために、微調整が必要になるケースもあると思いますが、そんな時に、微調整がやりずらい」という内容です。こういう場面は時折ありそうなので、試しにやってみると意外とすんなり出来てしまいました。たまたま出来たとかではなく、何度も試しましたが、そんなに難しいことではありません。いい加減なコメントするな!って感じです(笑)がこの点は気にしなくて良さそうです。
ちなみにManfrotto Elementはツイストロック式(ナットロック式)です。 ウルトラロックのデメリットがネックになるような使い方をされる方には「Manfrotto 三脚 Element」をお勧めします。
最後に
「雲台取り外しができない」「ウルトラロックの微調整」のデメリットはありますが、個人的には、このクラスでは重量、収納サイズからも携帯性はトップクラス、価格も手頃でコスパよく満足しています。筆者のこだわりの携帯性・持ち出しやすさの観点からも「Manfrotto 三脚 Element」にしておけば良かったと言う後悔も今のところありません。ウルトラロックのデメリット部分は、少々気になる点ではありますが、それに代わる恩恵もあるので±0といったところです。それぞれに良し悪しがあるので、どんな用途で使用するか?どんなカメラを使い、どんな使い方が求められるか?、重視する点は何か?というところを明確にしてから検討されると良いのではないかと考えます。参考にしていただければ幸いです。