この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
第9世代の「iPad」が発売され、64GBモデルで39,800円(税込)と価格・コスパも魅力。用途によっては上位機種となる第4世代「iPad Air」との取捨選択が悩みどころ。iPad Air4 とiPad9の仕様比較、どちらを選ぶべきか?用途に応じたiPad選びについて調査。余計な費用は抑え上手に最適なiPad購入を実現したい方のための記事となっています。第五世代のiPad Air5についても追記しています。
iPad Air4 とiPad9の比較
手頃な価格帯でコスパ最強とも言える無印の「iPad」の第9世代がついに発売された。前作の8世代iPadではストレージが32GB、128GBと少々もの足りない内容でしたが、今回64GB、256GBとiPad Air4と同じストレージに変更され、ますます魅力アップしたiPad9。iPad Air4の価格差は64GB、256GB共に約30,000円、とはいえ、用途によってはこの価格差であれば、iPad Air4も選択肢に入ってくるという方もいるのでは?。むしろ、どちらにしようか悩んでいる方も少なくないのでは?と考え比較記事を書くことにした。ちなみに筆者もその一人。結論から言いますと、「iPad Air4」を購入したのですが、購入にあたり仕様の比較、用途によるメリット・デメリットなどを検討材料にした点をご紹介します。どちらを選べば良いか迷っている方の参考になることもあると思いますので、最後までお付き合い頂ければ幸いです。
仕様の比較
項目 | iPad 第9世代 | iPad Air 第4世代 |
---|---|---|
容量 | 64GB/256GB (SSD) | 64GB/256GB (SSD) |
サイズ(mm) | 250.6 / 174.1 / 7.5 | 247.6 / 178.5 / 6.1 |
重さ | WiFiモデル 487g WiFi+Cellularモデル 498g | WiFiモデル 458g WiFi+Cellularモデル 460g |
ディスプレイ | Retinaディスプレイ IPSテクノロジー搭載10.2インチ(対角)LEDバックライトMulti-Touchディスプレイ 2,160 x 1,620ピクセル解像度、264ppi Apple Pencil(第1世代) 11,880円(税込)に対応 | Liquid Retinaディスプレイ IPSテクノロジー搭載10.9インチ(対角)LEDバックライトMulti-Touchディスプレイ 2,360 x 1,640ピクセル解像度、264ppi フルラミネーションディスプレイ 反射防止コーティング Apple Pencil(第2世代) 15,950円(税込)に対応 |
チップ | A13 Bionicチップ | A14 Bionicチップ |
充電と拡張性 | Lightning | USB-C |
ワイヤレス/通信方式 | 1Wi-Fi(802.11a/b/g/n/ac)、デュアルバンド(2.4GHz/5GHz)、MIMO対応HT80 Bluetooth 4.2テクノロジー | 802.11ax Wi-Fi 6、同時デュアルバンド(2.4GHz/5GHz)、MIMO対応HT80 Bluetooth 5.0テクノロジー |
センサー | Touch ID | Touch ID |
オペレーティングシステム | iPadOS 15 | iPadOS 15 |
WiFi(64GB) | 39,800円(税込) | 69,080円(税込) |
WiFi(256GB) | 57,800円(税込) | 87,780円(税込) |
WiFi+Cellular(64GB) | 56,800円(税込) | 85,580円(税込) |
WiFi+Cellular(256GB) | 74,800円(税込) | 104,280円(税込) |
追記(2022/03/12):iPad Air 第5世代 が発売されます。チップはなんとM1。値段は据え置きでこれはすごい。とは言え円安の影響もあり日本国内では実質5,000円程度の値上げ。でもこの価格差なら、これからAIRを購入するならAIR4ではなくAIR5がいいでしょう。今後、在庫処分でAIR4の価格が下落するならAIR4の検討もありです。正直、4k動画をほとんどの利用者の場合A14 Bionicチップでパフォーマンスは全く問題無い。筆者も実際に使用しているがなんら不満もない。
ただ、筆者の場合購入して半年程度で、まさかのM1になるとは予想もしなかったので、少々悲しい気分ではあるが、現時点ではスペック的な不満はなく、わざわざスペックを持て余すだけのものに出費を重ねるほどの魅力は感じない。
モニターの比較
iPad9が「10.2インチ」、iPad Air4が「10.9インチ」と画面サイズが異なる。iPad9はフルラミネーションディスプレイ(ダイレクトボンディング)ではないのでガラスと液晶の間に隙間があるために光が乱反射し、モニターを見る角度によっては黒い部分が白っぽく見える。ただし正面から見る分にはそれほど差は感じないようですが、明るさ美しさは多少違いは感じるかもしれません。とはいえ十分に綺麗に見えるモニターなのでシビアな方でなければ妥協できる点とはいえます。iPad Air4ではガラスと液晶をほぼ一体化させたフルラミネーションディスプレイによりApple Pencilで書く場合にペン先と書かれた線にギャップがなく、正確な描写がしやすいですが、iPad9ではガラスの厚みの分だけギャップが生じる(ペン先と書いた線が離れて見えまる)ので、緻密なデザインやイラストを描く場合に影響は少なからずあるでしょう。ただ、そこまでの精度を要求されるような方でなければ、慣れもありますし、それほどシビアに考える点ではないでしょう。
チップの比較
iPad9はA13 Bionic、iPad Air4はA14 Bionicが搭載されており、スペック的に言えばパフォーマンスの差はありますが、普段使いで体感的に差を感じてしまうことはほとんどないでしょう。あるとすれば4K、高解像度動画編集や高負荷のソフトなど、負荷の掛かる作業ではモタつきなどパフォーマンスの差が生じることはあるでしょう。
ストレージの比較
ストレージがiPad Air4と同じ64GB/256GBになったiPad9。前モデルiPad8の32GBでは心許なく、嬉しい変更内容となった。サイト閲覧やSNS、書籍や映像配信アプリなどを楽しむことをメインとしたライトユーザーであれば価格も手頃でパフォーマンス性能とのバランスが良いコスパ最強の64GBモデルで十分とも言える。
Apple Pencilについて
Apple PencilはiPad Air4が第2世代に対応。ワイヤレスで充電、ペアリングが可能、タッチセンサー内蔵で指でダブルタップするとツールを簡単に切り替えることができるようになった。質感もマットで肌触りが良くなった印象。iPad9は第1世代のApple Pencilに対応。第1世代は充電時がカッコ悪いが、それ以外は使用上大きな差があるわけではないので4,000円程度安いのはある意味メリットではある。
拡張性の比較
拡張のための端子として、iPad9は「Lightning端子」、Air4は「USB-C端子」が備わっています。これが用途によっては大きな差となり注意したいポイントです。外付けのハードディスクやSSDを使用する場合、この端子を利用することになるわけですが、このLightning端子が問題なんです。USB-C搭載のiPad Air4では外付けHDD/SSDが接続可能ですが、Lightiningコネクタ搭載のiPadでは、電源供給の問題でセルフパワー(電源供給できる)別売りの「Lightning – USB3カメラアダプタ」必要になります。また、これを使っても一部のSSDは使えるといった感じで、どれが使えるかストレージのカバー率はどの程度か未知数なので、外部ストレージ(HDD/SSD)の使用を考えているならiPad9は少々厳しい印象。
サイズ・重さの比較
iPad9の方が厚み、横の幅が若干あり、重さも多少重い。縦の長さはiPad Air4の方が若干あるものの、モニターサイズから考えると、iPad Air4がコンパクトさという点では優秀。とはいえほとんどの利用者にとっては、大差はなく判断材料とは直結しない。
スピーカーの比較
どちらもステレオスピーカーだが、iPad9はホームボタン側の片側のみですが、iPad Air4は両側に付いていますので音質はこちらが良いですが、音にこだわりがある方ならBluetooth対応のスピーカーを準備すれば良いことなので、問題はないでしょう。
WiFi+Cellularモデルについて
iPad9、iPad Air4のどちらも「5Gは非対応」。WiFiモデルにはGPSは付いていないので、GPS(ナビ)を使いたい方はWiFi+Cellularモデルが必要。WiFi+CellularモデルはWifiモデルにくらべ約17,000円も高くなる。ビジネス等で外出先での利用が頻繁且つポケットWiFiを持っていない方は利便性から考えればWiFi+Cellularモデルを検討したほうが良さそうだが、ビジネス目的が主ではない方、外出先での利用がほとんどない方・少ない方はWifiモデルで十分です。とはいえ、外出先でもたまには必要になる事もあるという場合、テザリング(スマホでタブレットをネットにつなげられる)も可能ですので、タブレット通信費の負担も増えずに済みますし無理してWiFi+Cellularモデルにする必要もないかと考えます。
「iPad選び方」あなたにオススメのiPadは?
あなたは、iPadをどのような目的で購入するのですか?。限られた予算のなかで、できるだけ安く抑えることができれば、それに越したことはありません。とはいえ、価格やスペックばかりに気を取られ、一番大事な購入目的を曖昧にしたままでは、スペック不足だったり、オーバースペックで無駄な費用をかけてしまうことになります。
もちろん、予算に余裕があるのであれれば、高いスペックのiPad Air4の256GB、またはそれ以上の機種なら、後々スペック不足で買い換えを迫られることもなくなるかと思いますが…。ここではあくまでも、予算を抑えつつ最適なiPad選びを前提に考えてみたいと思います。
使用目的について
まずは、使用目的について考えてみます。大まかですが4項目に用途を分けてみました。あなたはiPadでどこまでの使用を考えていますか?
- ネットサーフィン(Googleなどで情報検索)、SNS、Yuotube動画や映画・音楽配信などの有料コンテンツ視聴、スケジュール管理やメモ、Kindleなどの電子書籍利用。
- Pages・Numbers・Keynote(類似のOFFCE系ソフト)による書類作成
- 写真画像等の編集、イラスト制作
- 動画編集
iPad 第9世代をオススメしたい方
まず①、②を目的としている方であれば「iPad9」で十分といえます。A13 Bionicチップ搭載でパフォーマンス性能も十分、ストレージ(容量)も64GBで問題ないでしょう。ちなみにスマホやiPadの初期(購入)時点でOSやアプリなどで、すでに使用されているストレージ容量は多めに見積もって10GB弱くらいは消費していると思っていた方が良いです。実質の空き容量は54GB程度となります。第8世代のiPadでは32GBと心許ない容量でしたので、アプリ追加やデータにより容量不足に悩まされている方も少なくなったことでしょう。それから考えると最小ストレージ64GBのモデルが4万円を切る価格で手に入れられるようになったのは魅力です。iPadではコスパ最強かもしれません。
iPad Air 第4世代をオススメしたい方
第2世代のApple Pencilを使いたい方、ガラスと液晶をほぼ一体化させたフルラミネーションディスプレイによりペン先と書かれた線にギャップがなく正確な描写がしやすいので、緻密な作品を描いたり、デザインされる方にはiPad Air4が良いでしょう。
④(①〜④)を目的としている方もiPad Air4、またはさらに上位機種のiPad Proモデル。iPadユーザーなら動画編集アプリは相性の良い「LumaFusion」が候補になるかと思いますので、この編集ソフトを利用することを前提にするなら、iPad9、Air4のどちらでも可能。ただし、4K動画の編集や重たい作業が多い方もAir4、できればPROとしたい。また、ストレージに関しては64GBでは少々厳しいので、256GB一択と考えたほうが良いでしょう。「LumaFusion」はiPad上ではサクサク動いてくれる動画編集アプリなのでiPad9でも十分に使えますが、ここからがポイントというか注意点なのです。
動画はファイルサイズも大きくなりますので、編集自体は256GBあれば問題ないとしても、保管(バックアップ)等の容量としてはとても足りません。そこで外付けのストレージが必要となってきます。前述の「拡張性の比較」の繰り返しになりますが、外付けのハードディスクやSSDを使用する場合の拡張機能としてiPad9はLightning、Air4はUSB-Cとなっておりますが、このLightningが問題なんです。USB-C搭載のiPad Air4では外付けHDD/SSDが接続可能ですが、Lightiningコネクタ搭載のiPadでは、電源供給の問題によりセルフパワー(電源供給できる)別売りの「Lightning – USB3カメラアダプタ」が必要となります。それでも一部のSSDが使える…といった具合で対応していない?(使えない)ストレージも少なくない様子なので外部ストレージ(HDD/SSD)の使用を考えているならiPad9は少々厳しい印象。動画や大量の写真画像をiPadで編集したり管理するのであれば、iPad Air4をオススメします。
余談ですが、このような方の中には、iPad一台でパソコンの役目も担って欲しいと考えているケースも考えられます。用途によってはiPadよりもM1チップ搭載のMac Book Airの方ができる事も多く、パフォーマンス、費用対効果としても高いと考えます。iPadも進化し、できる事も増えてきていますが、現時点ではパソコンでなければできない事も多く、あくまでもサブ機として考えたい。もちろん利用者(用途)によってはiPadが一台あればパソコン不要な方もいますので、iPadできることとできないことは理解した上で検討したい。
iPadのMac/PC化計画「スタンド・ケース・キーボード編」iPad 第9世代 / iPad Air 第4世代どちらもアリ!?の方
③(①〜③)を目的としている方はどちらでもアリ!?といえます。あとは使用頻度次第。現像や画像編集ソフト、イラスト制作などの作業を本格的にとか、頻繁に行う方であれば、なるべく快適に作業するために、少しでもパフォーマンス良いものを…、ストレージも外付けストレージを使うのであれば、iPad Air4。一方、③に関してはそれほど使用頻度も高くないのであれば、iPad9で十分といえます。
ここからは余計なお世話的な内容になりますが、私も含め、私の周囲でよくあるケースについてお話します。現時点では、知識やスキルもなく、現実的に①の利用くらいしか当面は使わなそうだが、iPadを購入した際には③を挑戦したい(本格的に始めたい)と考えているものの、やってみなければ分からない点も多く迷っている方。こんな言い方をすると失礼と思われそうですが、検討段階では挑戦している自分を妄想されていることでしょう。しかし、そのほとんどの方は購入した時点で満足して妄想していることをトライすることもなく終わってしまいます。結局のところ、新しいことに挑戦するには、まず新しい知識を学ばなければいけません。日常の忙しさに時間もなくあなたの妄想が実現するまでの道のりは結構大変だったりします。結局、①程度の利用で終わってしまうなんてこと「あるある」です。「もともとスキルを持っている方」「ビジネスなど明確な目標」「必要性がある方」など確固たる信念がある方でなければ、それだけの投資をしたところで持て余してしまうだけ。それならiPat9の64GBモデルから楽しみつつ始めてみるのも良いと考えます。
最後に
第9世代iPadの販売まで待ったものの筆者が最終的に購入したモデルは「iPad Air 第4世代 256GB Wifiモデル」、Apple Pencilでギャップが生じないフルラミネーションディスプレイと外付けSSDを使うことも考えての判断ではあったが、基本的に仕事や動画、画像編集などは「M1 Mac mini」に乗り換えてみた|動画編集に使えるコスパ最強パソコンで紹介したM1 Mac miniでの作業がメインとなり、作業らしい作業といえばブログ記事を書いたり、たまにイラストやデザインでiPadを使うことぐらい。
「M1 Mac mini 」に乗り換えてみた|動画編集に使えるコスパ最強パソコン正直なことを言えば、iPad9の64GBでも事足りるともいえる用途ではありました。その差額は本体だけでも50,000円弱。このような記事を書いておきながら、当の本人は懐事情が苦しい中、実務では必要のない性能に予算消費してしまっているありさま。今思えば所有欲求を満たすというところが大きかったのかもしれないと反省(汗)。とはいえ、せっかくそれなりの投資をしたので精力的にiPadを使いこなしていきたいと思う今日この頃。
反面教師を参考にして頂き、イラスト・デザインを仕事などで本格的に利用されるヘビーユーザーやiPadをメイン機としてPCの役目まで考えている方(PCの役目を果たせるかは、ここでは触れませんが…)を除けば、ほとんどの一般的なユーザーであればiPad9の64GBでも問題ないといえます。あとは、先々のことを考えてどこまで保険をかけるか?筆者のようにモチベーションを上げるための投資という側面も加味するか?ということに尽きるかもしれません。新しいモデルが出るたびに買い換えを考えている場合、余計な保険をかける必要もないかもしれません。そのタイミングであれば、売る場合も価格的な価値もそれほど落ちていないタイミングなので…。
ご検討の参考にしていだだければ幸いです。