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冬のきびしい寒さに耐えながらお過ごしの方へ…
特に気密性・断熱性の低い古民家に住んでいる方は、エアコンだけでは満足な暖かさは得られずつらい冬を過ごされているのではないでしょうか?
私もその一人なので、つらさは良くわかります。冬が憂鬱でしかたありませんでした。
とはいえ、石油ストーブやファンヒーターって存在感あるしインテリアとしてのデザイン性も気になり避けてきた経緯があります。ところが実際に使ってみると…これが想像以上に快適でした。もっと早く買えばよかった…と後悔してしまうほど。
当時、石油ストーブを選ぶ上で「2つの条件」をあげ検討していました。
- 暖房性能:寒い冬を快適に過ごしたい
- デザイン性:インテリアとしても気分が上がる石油ストーブ
そして選んだのが「トヨトミ KR-47A」「コロナ SL-6623」。
実際に購入し使用して感じた「メリット」「デメリット」「気づいたこと」そして「失敗談」まで隠さずお伝えします。
さらに当時、検討段階で候補に上げていた4つの石油ストーブ「トヨトミ KR-47A」「コロナ SL-6623」「トヨトミ KS-67H」「コロナ SL-5123」と石油ファンヒーター「トヨトミ LR-68M」の比較データと選び方のポイントもあわせて紹介。石油ストーブの購入を検討の方に役立つ情報をたっぷり詰め込んだ内容となっています。
なお、石油ストーブの場合、メーカーによっては「商品の変更点は無くても、型番のみ変更される」製品もあります。つまり型番が旧モデルであっても、仕様が変わらないことも少なくないので、ここで紹介している情報は今後型番が変わっても参考になる点は多いと思います。
例1:コロナ「SL-5123」は2023年モデル、「SL-5116」は2016年モデル。このモデルは2016年から製品の変更点は無く、型番で何年式かわかるように型番だけが変わっているようです。
例2:トヨトミ 「KR-47A」は、コロナとは違い年式で変更されていませんので、仕様が変わらない限り同じ型番で「KR-47Aの2022年式」という感じで販売されます。
オススメの石油ストーブ「仕様比較」
購入し使用した2つの石油ストーブ「トヨトミ KR-47A」「コロナ SL-6623」を中心に比較していきますが、検討段階で候補にしていたオススメの製品「トヨトミ KS-67H」「コロナ SL-5123」「トヨトミ LR-68M」も一緒に紹介します。
仕様一覧表
※ 対震自動消火装置:全製品あり
用途・デザイン性から購入候補として選んだ製品ですが、いずれも石油ストーブで人気・信頼性の高いメーカー「トヨトミ」「コロナ」、長年にわたり多くのユーザーから支持され愛用されている点でも安心感はあります。
暖房性能の用途から考えると、
広めの部屋なら「コロナ SL-6623 vs トヨトミ KS-67H」
狭い部屋なら「コロナ SL-5123 vs トヨトミ KR-47A」
コロナ SL-5123は、SL-6623とデザインや基本機能は同じで、暖房出力やタンク容量、サイズがややコンパクトになったタイプで、部屋の広さに合わせて選びます。
ちなみに、このラインナップをみてタイプの違う石油ファンヒーター「トヨトミ LR-68M」が入っていることに疑問を持った方もいらっしゃると思います。 実は友人が愛用している石油ファンヒーターなのですが、暖房性能が高く惹かれてしまい最後の最後まで購入に迷ってしまった製品だったので一緒に紹介することにしました。
暖かさ(暖房性能)の比較
ここで紹介している石油ストーブは自然対流式(トヨトミ LR-68Mを除く)で、暖められた空気が上昇することによって対流が起こり、部屋の中心に置くことで効率よく部屋全体を温めてくれます。また、遠赤外線で身体のしんから温めてくれます。
一方、「トヨトミ LR-68M」は、石油ファンヒーターに属しますが、一般的な強制対流形の石油ファンヒーター(速暖性が高く、送風ファンの効果で部屋全体に暖気がいきわたりやすいのが特徴)とはタイプが異なり、石油ストーブと石油ファンヒーターの中間に位置するタイプとも言えます。遠赤外線・赤外線 + 微温風のやさしい温風と赤熱の快適さの双方の特徴を兼ね備えたナチュラル暖房です。
暖房性能は「暖房出力」で判断できる
比較表の「暖房出力」の数値が高ければ高いほど暖房性能が高くなります。
「暖房目安」の”木造17畳/コンクリート23畳”の方がイメージし易いですが、より正確に判断する場合「暖房出力」で比較すると良いです。
なお、「トヨトミ LR-68M」は仕様だけで見れば「コロナ SL-6623 vs トヨトミ KS-67H」と同等の暖房性能と言えますが、暖房がいきわたりやすい微温風の送風ファン効果の影響もあるのか、体感的な暖房性能は高く感じます。
部屋の広さに合ったストーブを選ぶ
石油ストーブは調節つまみで自在に温度調整が可能と思われる方もいるかもしれませんが、火力調節幅(%)が決まっており調節幅の範囲で使用する必要があります。また機種ごとに火力調節幅(%)に違いがあり、調節幅が大きいものほど自在な温度調節ができて室温調整の面でより快適に過ごすことができます。
確認方法として、前述の「仕様一覧表の暖房目安」などで判断できます。
「火力調節幅:60%~100%」とか「燃料消費量:4.7~3.76kW」ような記載で判断できますが、仕様ではこのあたりが明確にされていないものが多いです。
「燃料消費量:6.66kW」と記載されているものは調節幅が不明ですが、実際に使用した経験から言えば調整幅が小さく、「若干できる」もしくは「微調整レベル」と言った印象です。
残念ながら火力調節幅(%)が小さいストーブも多く、思って言いるほど火力調節ができないストーブも少なくない。
なお、火力調節は説明書に記載された正しい炎の状態で使用する必要があります。
上げすぎると、すすや一酸化炭素が発生することがあり、逆に弱くしてしまうと、においや一酸化炭素が発生するばかりでなく、しんにカーボンが付着し、しん調節も重くなるなどの弊害がおきます。このような理由から多少の調節はできるものの、自在な火力調節はできないので、購入の段階で使用する部屋の広さに合わせたストーブ選びが必須となります。
例えば、部屋が10畳しかないのに、17畳用のストーブを買うと部屋が暑くなりすぎるし、20畳の部屋で12畳用のストーブを使うと、特に寒い日では部屋がなかなか暖まらない…寒い…なんてことになり快適に冬を過ごすことができません。
「トヨトミKR-47A」「コロナ SL-6623」の暖房性能差
「トヨトミKR-47A」「コロナ SL-6623」を二つのストーブを使用し改めて暖房性能はご覧のとおりで仕様からもパワーは差はありますが、実際に使用して改めて暖房性能の重要性に気付かされました。
- トヨトミKR-47A:4.7~3.76kW(木造12畳/コンクリート17畳)火力調節幅:60%~100%
- コロナ SL-6623:6.59kW(木造17畳/コンクリート23畳)火力調節幅:-
燃焼筒から見える炎の色はトヨトミKR-47Aのオレンジ色に対し、コロナ SL-6623は白光炎で見た目の印象は違いますが、どちらも遠赤外線効果でじんわり体の中までしみ込む暖かさ。
「トヨトミKR-47A」は火力調節幅が60%~100%とこの手の石油ストーブとしては、火力調節幅が大きい点はメリット。部屋の広さが合う方にとってはプラス材料です。
失敗談
当時、暖房性能を注視することなく木造24畳くらいの部屋に「トヨトミKR-47A(木造12畳)」を購入し使用していました。わかる人なら無謀な選択というのがお分かりでしょう。冬の比較的気温の高い日なら何とかなりますが、肝心の寒い日はこれ一台では完全にパワー不足、エアコンやオイルヒーターとダブルで暖房しなければならない状態。
しかし「コロナ SL-6623(木造17畳)」に変えたら雲泥の差。ここまで違うのか…とパワーの違いを思い知らされました。それでも木造24畳の部屋にはスペック的に足りませんが、住まいが九州という土地柄もあり、強い寒波でもない限り十分な快適性と言っていい暖かさ。
なお「トヨトミKR-47A」の暖房性能が悪いのではなく、使用する室内の広さに対して適切な暖房性能のストーブを選んでいなかったのが問題であったということだけは誤解しませんように。
燃費と運転時間
燃費は「燃料消費量(L/h)」から、運転時間は「燃焼時間」あるいは「燃料消費量(L/h)」とタンクの容量から判断できます。
燃費は同じ(メーカー・個体差は ほぼない)
比較表の「燃料消費量(L/h)」の数値は”1時間あたりに燃料(灯油)を何リッター消費しているか?”を意味します。
5つのストーブの燃料消費量(L/h)をご覧いただければ分かると思いますが、燃費という観点で言えば、少なくともここで紹介している5つの製品でメーカー差、個体差はほぼありません(誤差範囲)。
「どれが燃費がいいの?」って質問自体が的を得てないといいましょうか、意味をなさない質問とも言えます。
つまり、暖房力(暖房出力)が同じなら燃料消費も同じ、暖房力が高ければ高いだけ燃料が必要になるということです。なお、ここで紹介されていない他の石油ストーブの全で、これが当てはまるかの確認はできていませんのでご了承願います。
長時間使用派はタンクが大きいものを選ぶ
給油は、どの石油ストーブでも必ず消火しストーブの温度が十分下がっていることを確認してから行う必要がありますので、長時間使用する機会の多い方は、消火の手間やロスからもタンク容量が少しでも大きいものを選ぶことをオススメします。
ここで紹介しているストーブは「燃焼時間」をご覧のとおり、1日(24h)給油しないで使い続けることはできません。例えば家で1日過ごす場合、朝から夜まで使い続けるとすると12時間前後はくらい運転し続ける可能性が高いので、多少温度調整をしても、就寝まで持たない、あと少しタンクが大きければ…なんてことも考えられるので運転時間・タンク容量も意外と選ぶ上で大事かもしれません。
「コロナ SL-6622」の場合、タンク容量7L、仕様に明記されている暖房出力の最大値で11時間の運転が可能となっています。朝から夜まで連続運転となれば、もう少し運転時間が延びてほしい。そこで、説明書にある正しい炎の状態の範囲内でわずかながら火力を下げることはできるので、少し下げた状態で運転すると「プラス1時間くらいは運転を延長」はなんとかなっています。それ以上に下げると不完全燃焼の原因になるのでご注意ください。
火力調節幅が大きいほうが灯油を節約できる
前述の部屋の広さに合ったストーブを選ぶでお伝えしたように、石油ストーブは機種ごとに火力調節幅(%)に違いがあり、調節幅が大きいものほど自在な温度調節ができます。つまり部屋が暑い時に火力調節で室温を下げることができるので快適に過ごすことができると同時に、灯油の節約にもなるということです。
かなり寒い時だけ使用するなど、常にMAXで使用するのが前提なら火力調節幅を気にする必要はありません。
調整幅が小さいなら暑い時はストーブを消して、寒くなったら点けるという方法もありますが、ストーブは着火・消化時にニオイが部屋に広がるくらいに発生するので、頻繁に繰り返すのはオススメしません。燃費や暖房効果面からもメリットは少ないと考えます。
ニオイについて
石油ストーブのデメリットの一つにニオイ問題があります。
「点火時」「運転中」「消火時」で灯油臭などのニオイに違いがあるか?
「トヨトミ KR-47A」「コロナ SL-6623」でそれぞれ1ヶ月以上使用し比較。
と言っても、ニオイを計測したわけではなく、あくまでも筆者の体感的な観測でしかありませんのでご了承ください。
条件は以下の5つです。
- 部屋は木造約24畳で使用。
- 火力調節は説明書に記載された正しい炎の状態で使用。
- 消火は通常の消火(緊急消火ではない)。
- 1日の使用時間は約12時間程度でつけっ放しですが火力調節はしています。
- 換気は約2時間に1分程度。(説明書では換気は1時間に1、2回は必要となっています)
使用時間、換気については毎回同じ条件ではできず、特に換気に関しては仕事や作業で換気を忘れてしまい、条件通りにはいかない場合もありました。
点火時
点火直後にややニオイがしますが、比較的ひかえめなニオイが部屋に少しあるくらいと言った印象。「トヨトミ KR-47A」「コロナ SL-6623」の比較としては、どちらがニオイが強いかの違いを判断できるほどの差は感じられない。
多少のニオイはあるものの、換気しなくて大丈夫なレベルなので問題はありませんが、点火から火が安定するくらいまでは、窓開け換気した方が空気感は快適かもしれません。
運転中
説明書に記載の正しい炎の状態で使用していれば、完全な無臭とは言えないでしょうが、どちらも気になるようなニオイはなし。
「トヨトミ KR-47A」は、トヨトミストーブにおいて消臭No1のダブルクリーンストーブです。下段は赤熱式の遠赤外線でじんわり暖かさが広がり、上段は白光炎式で、下段で燃えきれなかったニオイの元を白光炎式で燃やしきるのでニオイが少ないということですが、それぞれ正しい炎の状態で使用する分にはどちらも気になるようなニオイはなく差も感じません。
それでは、KR-47Aのダブルクリーンストーブのメリットって何んだろうと考えてみると、これは個人的な推測になりますが、おそらくこのダブルクリーンストーブにより、火力を一定量弱くしても、しっかり燃焼させることができるため、火力調節幅60%~100%の広い調整幅を実現できているのではないかと考えます。
消火時
トヨトミ「KR-47A・KS-67H」では、消火時のニオイの発生をおさえるニオイセーブ消火の機能が備わっており、「コロナ SL-6622、SL-5122」にはない機能です。火はいっきに消火してしまうと、ニオイの原因である未燃ガスが発生してしまいますが、ゆっくり徐々に火を消していく方法を採用したニオイセーブ消火により、ニオイの原因である未燃ガスを燃やし切り、ニオイの発生を抑えます。
ニオイセーブ消火機能により「トヨトミ KR-47A」の方が、多少、消火時のニオイは抑えられている印象はありますが、どちらも点火時より不快感を感じるくらい部屋中にやや広がる。点火時以上に換気の必要性を感じるレベル。優劣で言えば「トヨトミ KR-47A」の方がニオイは抑えられている感じはありますが、どちらも換気の必要性感じます。(感じ方には個人差がありますのでご了承ください)
消火時に絶対に窓を開けたくない(個人的には開けることをお勧めしますが…)と言う方なら、ニオイセーブ消火の機能があるトヨトミの石油ストーブが良いですが、数分間の換気くらい別に気にしないと言う方であれば、重要視する点ではないです。
適切な火力調節と換気が大事
某サイトのレビューで使用中(暖房中)の「ニオイがくさい」「目が痛い」なんてコメントがありました。
これは正しい炎の状態になっていない可能性が高いです。
実際に、筆者もテスト的に正しい炎の状態よりも火力調節をやや低く設定し、しばらく使用してみましたが次第にニオイが部屋に広がり、ニオイだけでなく少し不快感も感じました。
正しく使っていれば、人が不快に感じるほどのニオイはしません。目も痛くなりません。もちろん室内の酸素が不足すると不完全燃焼し、ニオイの影響はもちろん、一酸化炭素などが発生し中毒になる恐れがあるので、こまめな換気も大事になってきます。
説明書に案内の正しい使い方をしていれば、「トヨトミ KR-47A」「コロナ SL-6622」において、運転中に人がニオイの差を感じるほどの違いは感じない…というのが結論。
「デザイン性」インテリアに合わせて選ぶ
デザイン性は、人それぞれ趣味嗜好があるので正解はありませんが、コロナ SL-6622(幅46.0 × 奥行46.0 × 高さ59.8cm)を実際に部屋におくと良くも悪くも存在感があります。
トヨトミ KR-47A(幅47.4 × 奥行47.4 × 高さ56.05cm)でも存在感という意味では大差はありません。
特に部屋が狭ければ狭いほど影響力があるので、あなたの部屋のインテリアに馴染みやすいデザイン・カラーであるか、統一感を意識し選ぶとよい。
色を合わせるだけで統一感がでる
ストーブに限らず部屋のベースカラーを意識したモノ選びをするだけでも統一感がでます。たとえば、インテリアの壁や天井など白が多く使われているなら、ストーブ、小物や電化製品もできるだけホワイトのカラーで統一する。小物一つ、カラーを揃えるだけでも印象が変わることもあるので、存在感のあるものは特に意識したい。そしていくつかの候補で迷ったらシンプルなデザインを選ぶ方が馴染みやすいと考えます。
最初に購入したのが「トヨトミ KR-47A」だったのですが、他にはないデザインに惹かれ購入し気に入っていましたが、部屋の広さからパワー不足を感じ「コロナ SL-6622」も購入。
もう一つ候補にあげていた同型の「トヨトミ KS-67H」は電子点火、でるでる芯、ニオイセーブ消火、2重タンク構造などの機能の優位性、レビューの数などからも、こちらが人気も優勢な印象です。
「コロナ SL-6622」は、どことなく愛らしいフォルムにシンプルなデザインとほぼホワイト一色のカラーが我が家にはマッチしており、今となってはデザインで一番好みだった「トヨトミ KR-47A」よりもインテリアに馴染み気に入っています。単純に好みのデザインというだけで選ぶのではなく、インテリアとの相性も考えて検討する重要性を改めて感じるきっかけになりました。
この記事を書きながらふと思ったのが「トヨトミ KR-47A」は調整つまみ、置台、上部、給油口ふたやレバーなどにブラックカラーが使われている点が少し気になるところ。これが我が家と相性の良いホワイトのカラー一色に統一されたら…と妄想しています。
使いやすさ
使いやすさに関しては、自然対流式の石油ストーブの場合、しん調整つまみを回して点火するだけ、消火もつまみを消化側に回すだけのシンプルな操作で説明書がなくても感覚で誰でも操作で、機種ごとの差はほとんどありません。ただし、正しい炎の状態、換気、給油時消化、点検・手入れなど、安全面からも説明書に目を通しておく必要はあります。
温度調節幅がせまい
石油ストーブのデメリットでもありますが、前述の部屋の広さに合ったストーブを選ぶでお伝えしたように正しい炎の状態で使用することが前提となりますので、例えば「暑い時に温度を下げたい」という場合に調整幅がせまく、思ったような調整ができません。
火力調節幅が60%~100%と広い調整幅を持つ「トヨトミ KR-47A」もあるが、より調整幅が広いものを求めるなら石油ストーブよりも石油ファンヒーターがオススメ。ここで紹介している「トヨトミ LR-68M」も石油ファンヒーターに属し、温度調整幅が広くオススメです。暑いときに温度を下げれるということは燃費面でもメリットがあります。
電源(コンセント)が不要だから停電でも使える
石油ストーブのメリットとして、停電や災害などの際、電源のない屋内外での使用が可能なこと。電源が不要なので、コンセント(電源)を気にすることなくどこにでも設置できます。点火時や送風ファンで電源を必要とする石油ファンヒーターには無いメリットです。私もこのことが選んだ理由の一つになっています。
とはいえ災害による停電時の対策というような、確率的にいつあるわからないような万が一のために妥協して石油ストーブにするのは合理的ではありませんが…。
失敗しない石油ストーブの選び方(手順)
最後に、これまで紹介した内容をもとに、石油ストーブを失敗なく手に入れる手順を紹介します。
- 使用目的を明確にする。
- 部屋のベースカラーやインテリアと相性の良いものを選ぶ。
- 使用目的、部屋にあうデザインを選び購入する。
① 使用目的を確認
まずは以下の内容を明確にしておくとストーブ選びがしやすくなります。
①使用する部屋の広さは?
石油ストーブを選ぶ上で、快適な冬を過ごすためには、ここが一番大事になってきます。
使用する部屋の広さを明確にし、その広さに適したストーブを選ぶことが最も重要です。
木造13畳・コンクリート18畳前後:「トヨトミ KR-47A」「コロナ SL-5123」
木造17畳・コンクリート24畳前後:「トヨトミ KS-67H」「コロナ SL-6623」「トヨトミ LR-68M」
使用頻度は?
毎日・週末のみ・平日のみ・週1日、月数回、寒波などで特別寒い日だけ…etc
例えば、ほぼ毎日長時間使用する方であれば、「暖房力と高熱費(灯油代)のバランス」の良いものを選ぶ。とは言え、前述の燃費は同じ(メーカー・個体差は ほぼない)でお伝えしたように燃費は同じなので、部屋が暑くなりすぎた時などに火力調節がある程度できる「トヨトミ LR-68M」「トヨトミ KR-47A」のようなタイプにすると光熱費を抑えることも可能。
逆に月に数回や寒波などで特別寒い日だけしか使わない場合は「暖房力を重視する」場合は、火力調節幅を重要視する必要はない。
このようにどの製品にするか迷った時に何に重きをおくか明確にしておくと良い。
※順位を①②③④⑤で表記
暖房力(暖房出力最大時):①トヨトミ LR-68M ②トヨトミ KS-67H ③コロナ SL-6623 ④コロナ SL-5123 ⑤トヨトミ KR-47A
経済性:①トヨトミ LR-68M ②トヨトミ KR-47A ③コロナ SL-5123 ④コロナ SL-6623 ⑤トヨトミ KS-67H
経済性の順位は①②は火力調節幅が広い順、③④⑤の火力調整幅が小さいものは燃料消費量が小さい順にしています。
1日の連続使用時間は?
例えば、使用時間が
・朝仕事に出るまでの2、3時間、仕事から帰宅して就寝までの5時間程度。
・在宅などで朝から夜・就寝まで連続して使用する。
この例で、後者のように長い時間運転がメインの使い方であれば、火力調節幅が大きい「トヨトミ LR-68M」「トヨトミ KR-47A」、またはタンク容量が少しでも大きく燃焼時間が長いものを選ぶ。
※順位を①②③④⑤で表記
燃焼時間の長さ(暖房出力最大時):①トヨトミ KR-47A ②コロナ SL-5123 ③コロナ SL-6623 ④トヨトミ KS-67H ⑤トヨトミ LR-68M
燃焼時間の長さ(暖房出力最小時):①トヨトミ LR-68M ②トヨトミ KR-47A
タンク容量:①コロナ SL-6623、トヨトミ KR-47A ②トヨトミ LR-68M ③トヨトミ KS-67H ④コロナ SL-5123
② 部屋のベースカラーやインテリアと相性の良いものを選ぶ
①の条件を満たした中から、前述の「デザイン性」インテリアに合わせて選ぶを参考に選びます。
大きさもあり存在感のある製品なので、好みのデザインという視点だけでなく、自分の部屋との相性を優先するのをお勧めします。
③ 使用目的、部屋にあうデザインを選び購入する
トヨトミ KR-47A(B) 対流形石油ストーブ
オシャレでレトロなデザインが人気のKR-47Aは、和洋室どちらとも相性が良いストーブ。
トヨトミストーブにおいて消臭No1のダブルクリーンストーブは、下段は赤熱式の遠赤外線でじんわり暖かさが広がり、上段は白光炎式で、下段で燃えきれなかったニオイの元を白光炎式で燃やしきるのでニオイが少ない。
火力調整幅が60%~100%(4.7〜3.76kW)と石油ストーブとしては調節幅0.94kWの広さで、暑い時に温度を下げたいといった調整が他よりも融通がきくのも魅力。燃料節約にも貢献してくれます。
なお、ここで紹介する中では、暖房力は一番は小さいので、広い部屋には向きませんが、暖房性能に合う部屋での使用であれば、利便性はかなり高いオススメのストーブです。
パワーの割にはサイズはやや大きめかも!?
ヒーター切れのない電子点火、芯長持ち機能「でるでる芯」、油がこぼれにくく安全な二重構造タンク、消化時のニオイを抑える「ニオイセーブ消火」機能付き。
- 型式名:KR-47A (ブラック / ベージュ)
- 種類:しん式・自然対流形
- 点火方式:電池点火(単1乾電池×2本 別売)
- 使用燃料:灯油(JIS 1号灯油)
- 暖房出力:4.7〜3.76kW(火力調節幅:0.94kW)
- 燃料消費量:0.457L/h 〜 –
- タンク容量:7.0L
- 燃焼継続時間:15.2〜19.1時間
- 暖房の目安: 木造 〜12畳(20.0㎡)/ コンクリート 〜17畳(28.0㎡)
- 外形寸法:高さ 560.5 × 幅 474 × 奥行 474 mm(置台を含む)
- 重量:12kg
- しん種類:普通筒しん / トヨ耐熱しん第 24 種(TTS2-24)
- 安全装置:対震自動消化装置(しん降下式)
- その他:電子点火、でるでる芯、ニオイセーブ消火、2重タンク構造
コロナ SL-5123 対流形石油ストーブ
シンプルかつ洗練されたデザインが魅力の自然対流形ストーブ。インテリアにも馴染みやすい。個人的にイチオシです。
遠赤外線で、じんわり柔らかく広いお部屋もムラなく暖めてくれます。温風が出ないので、温風が苦手な方にもオススメ。
少し狭めの部屋向け。
- 型式名:SL-5123 (ホワイト)
- 種類:しん式・自然対流形
- 点火方式:電池点火(単1乾電池×2本 別売)
- 使用燃料:灯油(JIS 1号灯油)
- 暖房出力:5.14kW(火力調節幅:-)
- 燃料消費量:0.5L/h
- タンク容量:6.0L
- 燃焼継続時間:12時間
- 暖房の目安: 木造 〜13畳(21.5㎡)/ コンクリート 〜17畳(29.5㎡)
- 外形寸法:高さ 553 × 幅 460 × 奥行 460 mm(置台を含む)
- 重量:9.9kg
- しん種類:普通筒しん
- 安全装置:対震自動消化装置
コロナ SL-6623 対流形石油ストーブ
シンプルかつ洗練されたデザインが魅力の自然対流形ストーブ。インテリアにも馴染みやすい。個人的にイチオシです。
遠赤外線で、じんわり柔らかく広いお部屋もムラなく暖めてくれます。温風が出ないので、温風が苦手な方にもオススメ。
広いめの部屋向け。同タイプの「トヨトミ KS-67H」と暖房能力はほぼ同じだがタンク容量が若干多めなので、長時間の運転では利がある。
- 型式名:SL-6623 (ホワイト)
- 種類:しん式・自然対流形
- 点火方式:電池点火(単1乾電池×2本 別売)
- 使用燃料:灯油(JIS 1号灯油)
- 暖房出力:6.59kW(火力調節幅:-)
- 燃料消費量:0.64L/h
- タンク容量:7.0L
- 燃焼継続時間:11時間
- 暖房の目安: 木造 〜17畳(28.0㎡)/ コンクリート 〜23畳(38.0㎡)
- 外形寸法:高さ 598 × 幅 460 × 奥行 460 mm(置台を含む)
- 重量:11.2kg
- しん種類:普通筒しん
- 安全装置:対震自動消化装置
トヨトミ KS-67H 対流形石油ストーブ
丸いフォルムでどこか懐かしく新しさを感じることができる自然対流形ストーブ。カラーも3色から選べます。
遠赤外線で、じんわり柔らかく広いお部屋もムラなく暖めてくれます。温風が出ないので、温風が苦手な方にもオススメ。
ヒーター切れのない電子点火、芯長持ち機能「でるでる芯」、油がこぼれにくく安全な二重構造タンク、消化時のニオイを抑える「ニオイセーブ消火」機能付き。
「RoHS(ローズ)指令」欧州連合(EU)が施行した特定有害物質規制をクリア。
広いめの部屋向け。
- 型式名:KS-67H (ホワイト / グレー / ブラック)
- 種類:しん式・自然対流形
- 点火方式:電池点火(単2乾電池×4 別売)
- 使用燃料:灯油(JIS 1号灯油)
- 暖房出力:6.66kW(火力調節幅:-)
- 燃料消費量:0.647L/h
- タンク容量:6.3L
- 燃焼継続時間:10時間
- 暖房の目安: 木造 〜17畳(28.0㎡)/ コンクリート 〜24畳(39.5㎡)
- 外形寸法:高さ 583 × 幅 482 × 奥行 482 mm(置台を含む)
- 重量:11kg
- しん種類:普通筒しん / トヨ耐熱しん第 125 種(TTS1-125)
- 安全装置:対震自動消化装置(しん降下式)
- その他:電子点火、でるでる芯、ニオイセーブ消火、2重タンク構造
トヨトミ LR-68M 石油ファンヒーター アンティークモデル
「ナチュラル暖房」やさしい温風と赤熱の快適さ:じんわり体の中までしみ込む暖かさ。強めの温風が苦手な方にピッタリ!
「エコモード」ウォームビズ推奨、20℃まで1℃づつ室温を下げていくので寒さを感じにくく快適に過ごせる。
「給油延長機能」すぐに給油したくない時(入浴中・調理中など)に便利。給油ランプが表示されても「給油延長」ボタンを押せば、灯油の消費を抑える運転に切り替えます。最大で90分延長可能。(機種や残量によって時間は異なる)
「延長時間セレクト機能」延長運転の時間を3・2・1時間から選択可能。
「通常運転・小部屋モード」の切り替え:小さなお部屋用(木造 〜15畳 / コンクリート 〜20畳)に暖房出力を切り替えることができます。普通運転(木造 〜18畳 / コンクリート 〜24畳)。
「RoHS(ローズ)指令」欧州連合(EU)が施行した特定有害物質規制をクリア。
石油ストーブと石油ファンヒーターの良いとこどりしたオールラウンドなファンヒーター。パワフルな暖房性能を持ちながら、室温調整幅も広く、燃費を考えた運転も可能で経済性も高い。メリットが豊富な石油ファンヒーターですが、サイズはやや大きく存在感はありますので、広めの部屋向きです。アンティークモデルでデザイン性もなかなか良い。ファンヒーターなので点火時、運転時のファン駆動に必要な電力を要するため、電源(コンセント)は必要です。
- 型式名:LR-68M (ブラック)
- 種類:ポット式 ・ 強制通気形 ・ 強制対流形
- 点火方式:電気点火(100V 50/60Hz)
- 使用燃料:灯油(JIS 1号灯油)
- 暖房出力:6.79kW~2.60kW(火力調節幅:4.19kW)
- 燃料消費量:0.660〜0.253L/h
- タンク容量:6.5L
- 燃焼継続時間:9.8~25.7時間
- 暖房の目安: 木造 〜18畳(29.5㎡)/ コンクリート 〜24畳(39.5㎡) 小部屋運転時:木造 〜15畳(25.0㎡)/ コンクリート 〜20畳(33.0㎡)
- 運転音:(弱)29dB (強)38dB
- 定格 消費電力:点火時240/240W 燃焼時30/29W 最大680/680W(点火初期に短時間発生) 待機時0.8/0.7W
- 外形寸法:高さ 560 × 幅 704 × 奥行 355 mm
- 重量:21kg
- 安全装置:対震自動消火装置、 点火安全装置、 燃焼制御装置、過熱防止装置(90℃)、 停電安全装置、不完全燃焼防止装置(フレームロッドA、バーナーサーミスタ方式)、消し忘れ消火装置、 気密油タンクの給油時消火装置