エアコンよりも高い暖房力!節電効果もあり?対流型石油ストーブ

コロナ SL-6622 石油ストーブ エアコンよりも高い暖房力!節電効果もあり?対流型石油ストーブ

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冬になると、朝起きるとき、家に帰宅したとき、家で休日を過ごすとき、寒い部屋で過ごすのも憂鬱でつらくなりますよね。

冬の寒さにお悩みの方にとって、快適な暖房器具を探すのは一大事。しかし、エアコンやセラミックヒーター、オイルヒーターなどの暖房器具を使ってもなかなか部屋が暖まらず、電気代も高くついてしまうという悩みがつきまとう。

そんなとき、「あったかい暖房ができる対流型石油ストーブ」があれば、冬の悩みや問題点が解決できるかもしれません。

私もエアコンや電気ヒーターの暖房では満足できず、部屋の寒さに悩んでいました。

そんなある日、友人から対流型石油ストーブを薦められます。

「石油ストーブ独特の暖かみがあり、エアコンでは体感できない暖かさ、快適さがあるんだよ。しかも、使い方次第では、エアコンよりも節電効果があるし、今抱えている冬の悩みが解決するよ」と言われ、興味を持つ。

結論から言いますと、「対流型石油ストーブは、そんな悩みを解決してくれました」

実際に対流型石油ストーブを購入し、その効果を徹底検証してみましたのでご覧ください。

対流型石油ストーブとは

コロナ SL-6622 石油ストーブ エアコンDETAIL

対流型石油ストーブは、石油を燃料として使用する暖房器具の一種で、石油を燃やして熱を発生させ、その熱を室内に放出することで部屋を暖めます。

対流型は熱風を放出せず、自然な対流によって熱を循環させるため、空気を乾燥させず快適に暖めることができます。

また、石油ストーブは電気を必要とせず、災害時にも使用できるため、非常用としても重宝されています。

対流型石油ストーブとエアコンの暖房力を比較

トヨトミKR-47A 石油ストーブ正しい炎の状態

対流型石油ストーブの最大の魅力のひとつは、その暖房力です。

対流型石油ストーブは、その名の通り、空気の対流を利用して部屋を暖めます。暖かい空気が上に上がり、下に下がる対流現象によって、部屋全体をムラなく暖めることができます。そのため、部屋の床から天井まで、部屋全体をより均一に暖めることができます。

また、石油を燃料とするため、燃焼時に発生する熱量が非常に高く、部屋を短時間で温めることができます。

対流型石油ストーブの暖房力はエアコンより優れている

石油ストーブの暖房力は、エアコンと比較しても優れています。

実際に体感してもらえれば、その違いは明らかです。

エアコンは熱交換方式を用いて空気を温めていますが、部屋全体を均一に暖めることが難しく、特に床や足元が冷たいと感じることがあります。また、エアコンの場合、外気温が低下すると、効率が下がってしまうため、寒冷地では本格的な暖房には向かない場合もあります。

このように暖房が効きにくい寒い日に部屋で快適に過ごすには、セラミックヒーターやオイルヒーター、ホットカーペットなどの暖房器具と併用して暖をとる必要があります。

外気温の影響を受けやすいエアコン

インテリアとエアコン

エアコンは、外気温が下がると暖房効率が下がってしまうため、冬の寒い時期には特に電気代が高くつきます。

さらに、エアコンでは、暖房運転時の除霜(霜取り)運転を行うことがあります。

エアコンは、暖房運転中に室外ユニットの熱交換器に霜が付くことがあり、暖房性能の低下を防ぐために自動的に除霜(霜
取り)運転を行います。霜取り運転中は暖房運転ができず、温風も止まるため室温低下につながります。

この霜取り運転は、外気温が低い場合に霜が付きやすくなります。しかも、寒波などで雪が降り冷え込むなど、寒いときに限って頻繁に、しかも長い時間、霜取り運転が作動するため、暖房が全然効かず…とにかく寒い。こればかりは、耐え難いほどイライラします。

幾度となく寒さで辛い思いをしたことを今でも覚えています。

このように、エアコンは寒ければ寒いほど、暖房が効きにくくなり、燃費も悪くなります。また、霜取り運転中は消費電力が増加するため、さらに電気代が高くなる可能性があります。

外気温の影響を受けない石油ストーブ

一方、石油ストーブは石油を燃やして発生する熱を利用しているため、外気温に左右されず、効率的に暖めることができます。そのため、電気代を節約しながら、暖かい部屋で快適な冬を過ごすことができます。

さらに、対流型石油ストーブは、暖房効果を高めるために床面に設置するのが一般的で、ストーブのそばにいれば足元から暖められるため、冷え性の人や足先が冷たくなりがちな人にもおすすめです。

ちなみに、石油ストーブに限らず、暖かい空気は冷たい空気よりも軽いため、上に上昇し天井側にたまってしまいますので、全体を循環させるならシーリングファンなどを設置するのも一つの方法かもしれません。これも一長一短ありますし、なくても十分に暖まりますが…。

節電効果が高いのはどっち?

電気料金 使用料のおしらせ

使用時間や時間帯、部屋の広さ、外気温などの様々な要因も影響するため、どちらが経済的(節電効果)かは判断が難しですが、私の環境下では、検討段階の試算では、1ヶ月かかる費用は、ほとんど同じ費用、もしくは少し石油ストーブの方が高くなるというものでした。

比較内容と使用環境

  • 石油ストーブ(コロナ SL-6623 木造17畳・コンクリート23畳用)
  • エアコン(Panasonic CS-50RFH2 木造14畳・コンクリート17畳用 暖房時)+特に寒い日はオイルヒーター(ユーレックスeureks FZ12E2TCE)やホットカーペットを併用

ちなみに使用環境は、

  • 木造で約24畳の部屋
  • 床は無垢材のフローリング、天井は一般的な古い民家の造りなので高くはない。
  • 部屋で過ごす時間帯は、8:00〜22:00前後、ほぼ毎日。

正直、部屋の広さに対し、エアコンも石油ストーブもスペックとしてはパワー不足です。

特にエアコンはかなり古い上に、パワー不足感は否めませんので、寒くて部屋が暖まらない日は、オイルヒーター(ユーレックスeureks FZ12E2TCE)またはホットカーペットを併用していました。

過去のエアコンの電気代と購入予定の対流方石油ストーブの灯油代を表にして比べてみます。詳しい計算は以下で紹介しています。

なお、掲載のエアコン電気代は基本料、その他家電の電気代を差し引いた費用です。

1ヶ月の燃料費1ヶ月の消費量価格1ヶ月の燃料費
エアコン(電気代)13,500円(平均)
21,500円(最大)
石油ストーブ(灯油代)200L2,040円14,500円(平均)
20,400円(最大)

エアコン:1ヶ月の電気代

住まいは比較的気温が高い九州なので、冬場の9割以上はエアコン一台で、寒さに耐えつつたまに夜の1、2時間くらいだけホットカーペットを併用したりする程度、どうしても寒くてつらいときや寒波の影響を受ける日はエアコンが役に立たず、オイルヒーター(ユーレックスeureks FZ12E2TCE)の出番という感じです。

冬の電気代は、20,000円前後、過去には最高で1ヶ月に28,000円くらいということがあります。

なお、電気代には基本料やその他の家電消費も含まれています。エアコンを使わない時期の料金から想定すると、冬の実質の暖房費は、13,500円前後、過去最高の月で21,500円です。

これは、石油ストーブを導入した以前の料金で計算しており、今年(2023年)から電気料金が値上がりしているので、今後はもっと高くなる可能性も考えられます。

対流型石油ストーブ:1ヶ月の灯油代

石油ストーブと灯油タンク 給油

一方、石油は、現在の灯油代20Lで2,040円 。事前の想定消費で3日で20L使用。1ヶ月を30日で計算した場合で20,400円。

なお、この価格は地域の中でも相場ではかなり安いスタンドで購入しています。灯油代も今後値上がりの可能性も否定できません。

なお、これはフル稼働の場合なので、実際に使用してみると、冬でも日中が天気が良く比較気温が高い日は暑くなって、ストーブを消すことも多いのですが、外気温も高いこともあり、暖まった部屋は数時間は暖かさが持続します。昼の12時くらいに消して17時前後までストーブがなくても大丈夫って感じ、さらに15時前後〜20時前後までつけ、その後は就寝23:00前頃までは予熱で過ごすみたい節電を行なっても思ったより快適で、導入前には想定していなかった節電効果がありました。

これにより石油ストーブ(コロナ SL-6623 木造17畳・コンクリート23畳用)の場合、20Lで約一週間過ごせるなんてことも、つまり7日間なら291円で、30日で8930円。少し多めに見積もって20Lを6日間で消費するとした場合、1日あたり340円、30日で10,200円、さらに4日間なら510円で、30日で15,300円。

私の環境で平均すると1ヶ月あたり、14,500円程度です。

「暖房力」「燃費」の総合評価は?

コロナ SL-6622 石油ストーブ とインテリア

燃費に関しては、ほぼ互角のように思われたかもしれませんが、暖房力が全然違います!

部屋の暖かさは体感的にも大きな差があり「対流式石油ストーブが格段に暖かい」です。

つまり、対流式石油ストーブと同じ体感温度に近い室温をエアコンやヒーターで求めるのであれば、この電気代では全然おさまらないということです。

対流式石油ストーブで冬を過ごすようになって…

エアコンやヒーターだけで過ごしていた当時の私に教えてあげた「すぐに対流式石油ストーブを買いなさい。そんな我慢して寒い冬を過ごす必要はないよ」と。冬は電気代が高くなるので、我慢してオイルヒーターはなるべく使わないようにするなど節電しながらの生活で、本当に全然快適でなかったです。

今回紹介した電気代・灯油代の比較では、わずかながら石油ストーブの方が燃料費は高いですが、それ以上の快適さを得られることができています。もちろん、エアコンの古さやスペック的な問題もあるかもしれませんが、それを差し引いても、対流式石油ストーブで得られる快適さと経済性にはとても及ばないことは身をもって知ることができ、十分すぎる魅力があると考えます。

インテリアとの相性も良いデザイン性

トヨトミ KR-47A(B) 対流形石油ストーブ

対流式石油ストーブは、円筒状の愛らしいフォルムで、長年愛されてきたレトロ感漂うデザインはそれだけ、完成度の高いモノなのだとも言えます。実際にインテリアに置いても和洋問わず、いい意味で馴染むデザインだと感じています。

とはいえ、サイズ的にも存在感のある石油ストーブなので、あなたの部屋と馴染みやすいデザイン&カラーを選ぶことがポイントと考えます。個人的な感想としては、個体のデザイン性ばかりにとらわれず、主張性のあるものより、シンプルなものが主張しすぎず、結果的にいい意味でインテリアに馴染んでくれると考えます。

対流型石油ストーブのメリット

  • 暖房力が高い。部屋が暖まるのが早い。
  • 暖房力に対し経済性(節電効果)も高い。
  • 電気不要、災害にも強い、屋内のどこでも、屋外でも設置できる。
  • お湯を沸かしたり、鍋を温めたりできる。
  • エアコンに比べ導入費用が安い(低コスト)。
  • 燃焼時に出る水蒸気も加湿効果があり。
  • エアコンのように外気温に影響されない。

「暖房力が高い。部屋が暖まるのが早い。」「暖房力に対し経済性(節電効果)も高い。」「エアコンのように外気温に影響されない。」は前述で説明していますので省略します。

電気不要で災害にも強い、屋内のどこでも、屋外でも設置できる

トヨトミ KR-47A(B) 対流形石油ストーブにヤカンで加湿

2022年12月は強烈な寒波による記録的な大雪の影響で数日間の停電が発生するなどの被害もあった。このご時世エアコンやヒーターを所有していない家庭は少ないが、停電の影響を受けない石油ストーブがあるといざという時にも安心です。

また、アウトドア派には、冬のキャンプなど屋外に使えるのもメリット。

さらに、天板にヤカンをのせてお湯を沸かしたり、加湿したり、鍋を温めたりできるのも便利なところ。

エアコンに比べ導入費用が安い

石油ストーブ(コロナ SL-6623 木造17畳・コンクリート23畳用)は、当時、ネット通販で21,000円程度で購入。同等の部屋に対応したエアコンなら5倍〜の値段になります。体感的に同等の暖房力を求めるならさらにパワフルなものが必要かもしれません。この価格差は圧倒的です。

燃焼時に出る水蒸気も加湿効果があり

石油を燃料にすることで、空気を加熱して暖めるため燃費が良く、燃焼時に出る水蒸気も加湿効果があります。エアコンで乾燥が気になる部屋にお住まいの方にはメリットです。

対流型石油ストーブのデメリット

  • 灯油を買いに行ったり、給油作業などの準備が面倒。
  • 換気が必要。
  • 火災などの危険性が上がる。
  • 環境、人には優しくない。
  • 点火、消火時のニオイが臭い。
  • 加湿効果や暖房力により結露しやすい。カビの原因になる。

灯油を買いに行ったり、給油作業などの準備が面倒

皆さんもこの点が気になっている点でしょう。私も周囲も一番の弱点ではないかと考えています。

本当に面倒です。灯油がなくなる頃には「灯油を買ってこないといけない…」なんて考えるのも嫌です。スタンドに行ったら他の客で、待たされたりするのも憂鬱、重いタンクを持ち運ぶのも大変。

配達サービスもありますが、配達費もタダではないので…。

慣れてきたので、最初のころより免疫できてきましたが、やっぱり面倒です。

ただ、それ以上に石油ストーブの快適さを手放せなくなっています。

換気が必要

石油ストーブは、室内の酸素が不足すると不完全燃焼し、ニオイの影響はもちろん、一酸化炭素などが発生し中毒になる恐れがあるので、こまめな換気も大事になってきます。

取扱説明書には、「1時間ごとに換気」と書かれており、こまめな換気が必要だということがわかります。換気するとせっかく暖まった部屋が冷えそうって思うかもしれませんが、そんなことなくて換気後も十分暖かいし、冷めた分も直ぐにカバーできるほど暖かくなります。ただ、1時間おきというのは、欠かさず毎回行うのは大変ですが、2時間おきぐらいの換気は最低限行うようにしています。

長時間換気しないと、一酸化炭素などが発生し中毒になることはもちろんですが、酸素が不足し燃焼力も低下し結果的に暖房力低下にもなるので、これらのことからも「換気=寒くなる」ではない、と考えます。

点火、消火時のニオイが臭い

こまめな換気と適正な火力の範囲で運転することができていれば、運転中のニオイに関して問題はありませんが、点火、消火時のニオイが臭いはそれなりにします。特に消火時のニオイは気になります。

デメリットの中でも、上位に入る点かもしれません。

詳しくは、石油ストーブ使ってみた…トヨトミKR-47A・コロナSL-6622徹底比較!オススメはどっち?の「ニオイについて」で詳しく紹介していますのでご覧ください。

加湿効果や暖房力により結露しやすい、カビの原因になる

湿度表示 コンプレッサー式除湿機 yl001

これは、住まいの地位域、住宅環境にも影響する内容になりますが、前述のメリットにあげた「燃焼時に出る水蒸気も加湿効果があり」で燃焼時に出る水蒸気で加湿効果があると説明したように、燃焼時にかなりの水蒸気が発生します。

外気温が低ければ低いほど、部屋が暖まった際に結露が起こりやすくなります。

我が家のような断熱性の弱い古い民家だと、より結露がしやすくなります。

しかも我が家は、もともとカビが起こりやす家と言いましょうか、日当たりがあまり良くなく、また周囲の環境の影響もあり湿度が高い土地と思われますが、最初のうちは、石油ストーブにヤカンをのせ、さらに加湿したりしていることもあり、窓は結露、押入れの奥の壁や床、物がびっしょり濡れている状態に。

ヤカンをのせなくても結露や押し入れへの影響はあるため、現在は、除湿機で除湿しながら使っています。除湿機を運転させつつ、必要のない時以外はヤカンは置かないようにしたことで、窓の結露もかなり抑えられ、何より押し入れが濡れることがほぼ無くなりました。

環境にもよりますが、乾燥する冬は関係ないと安心せず、結露には注意したいところです。

ただし、逆に乾燥しやすい家に住んでいる方には、加湿効果がありメリットに変わるかもしれません。

まとめ・結論

対流型石油ストーブは、こんな方にオススメできます。もちろん、住まいの地域や環境、生活スタイルによっては、相性の悪い方もいるかもしれませんが、これら6つのいづれかに当てはまる方は、試してみる価値はあると考えます。

「エアコンの暖房力に不満のある方」

「エアコンや電気ヒーターなどで電気代が高くてお悩みの方」

「古い民家に住まいの方で寒さがつらい方」

「自宅にいる時間が長く冬の寒い毎日を暖かく快適に過ごしたい方」

「場所を問わない暖房器具をお探しの方」

「とにかく安価で手軽に、暖房力の高い暖房器具をお探しの方」

暖房器具としては、低コストで導入できる上、高い暖房力を得られる。それでいて使い方次第では、エアコン同等、いや、それ以上の低燃費を得られながら、エアコンよりもはるかに暖かい生活を得られる可能性を秘めています。

この記事が、対流型石油ストーブの知識や暖房器具選びの参考になることを願っています。