この記事には広告を含む場合があります。
記事内で紹介する商品を購入することで、当サイトに売り上げの一部が還元されることがあります。
PCの環境を整えることは、日常の作業環境を快適に保つことです。
私が試行錯誤の末にデザインしたこの管理術は、単なる「断捨離」や「整理整頓」ではありません。目指したのは、普段から意識することなく、ストレスのない快適な作業環境を「自動で」維持し続けられるシステムです。
PCの管理構造を変えることで、あなたの行動習慣(ルーティーン)までを無意識化する。 連載の締めくくりとなる今回は、単なる整理を超えて、仕事をストレスなく潤滑に進めるための「管理システムの完成形」をお届けします。
整理を「イベント」にしない。リバウンドを封じる「完了=整理」の鉄則
「週末にまとめて片付けよう」――そう決めた瞬間、整理は「面倒な家事」へと姿を変えます。
サニー流の極意は、整理を特別なイベントにしないことです。
その秘訣は、整理のタイミングを「時間」ではなく「仕事の句読点」に合わせることにあります。
PCの管理構造そのものが「次に行うべき行動」をガイドするため、意識せずともルーティーンが回り始めます。
「引き出し」が溢れるのは、仕事が止まっている証拠
Vol.2で作った「一時保管フォルダ」は、デスクに備え付けられた**「進行中プロジェクト専用の引き出し」**です。
4つのブログ、ECサイト、動画編集……と複数のプロジェクトを回していると、この引き出しは常に何か入っているのが普通です。それでいいのです。しかし、もしこのフォルダが溢れ、目当てのファイルが探しにくくなったとしたら、それは整理術の問題ではなく、「働き方の赤信号」です。
- タスクを抱えすぎて、マンパワーが限界に来ている
- 「完了」させずに、中途半端な状態で放置している仕事がある
一時保管フォルダがカオスになるのは、「整理が下手」なのではなく、「仕事がしっかり終わっていない」から。
ここは、自分の働き方の健康状態を映し出す鏡なのです。
「完了」と「移動」をセットにするルーチン
リバウンドを封じる唯一の掟は、仕事が終わったその瞬間に、一時保管フォルダという「引き出し」の中身を確定させることです。
- ブログなら: 記事を公開した直後。
- 動画なら: 書き出しとアップロードを終えた直後。
「終わった!」という達成感とともに、まずは一時保管フォルダ内にある不要な下書きデータや一時ファイルをサッと削除します。そして、保管用として本当に必要なものだけを厳選し、Vol.4で決めた「住所(番号)」が待つ保管棚(保管フォルダ)へと移動させる。
住所が最初から決まっているから、移動そのものに迷いはありません。この「ゴミを捨て、必要なものだけを棚へ戻す」という数秒の選別を、仕事の最後の一工程として無意識に組み込む。これだけで、PCの中がカオスに逆戻りすることは物理的に不可能になります。
逃げない。ストレージを増やす前に「原因」を叩く
フォルダが溢れそうになったとき、やってはいけないのが「もっと大きなストレージを買って誤魔化す」ことです。 それは、熱があるのに解熱剤を飲むようなもの。
向き合うべきはツールではなく、「なぜ、このワークフロー通りに仕事を終えられていないのか?」という検証です。この一時保管フォルダという「防波堤」があるからこそ、私たちは自分の仕事の乱れにいち早く気づき、軌道修正できるのです。
整理を「イベント」にしない。リバウンドを封じる「完了=整理」の鉄則
多くの整理術は「1日の終わりに空にしよう」と説きます。しかし、サニー流は違います。整理のタイミングは時間で決めるのではなく、「プロジェクトが完結した瞬間」に定めます。
やってはいけない「間違った解決策」
ここで「もっと大きなストレージを買おう」とか「新しい管理ソフトを導入しよう」とするのは禁物です。それは、熱が出ているのに解熱剤だけで誤魔化すようなもの。 向き合うべきはツールではなく、**「なぜ、このワークフロー通りに仕事を終えられていないのか?」**という原因の検証です。一時保管フォルダは、あなたの仕事の健康状態を映し出す「鏡」なのです。
「完了」と「整理」をセットにする
ブログ記事を書き終えた、動画の書き出しが終わった、ECサイトの更新が済んだ。その「仕事が終わった瞬間」に、一時保管フォルダからNo.管理された住所へファイルを移す。このリズムが体に染みついていれば、フォルダが溢れることはまずありません。
「溢れそう」は、システムではなく「働き方」の赤信号
もし、一時保管フォルダが溜まり続け、今の作業に支障が出るほど「溢れそう」になったとしたら、それは整理術のせいではありません。
自分のキャパシティを超えた仕事を抱えすぎている(マンパワー不足)
仕事を最後まで完了させずに、中途半端に放置している(タスク管理の不備) といった、根本的なワークフローの乱れが起きているサインです。
「あえて256GB」を選ぶ理由。サニーの三種の神器と機材哲学

「クリエイティブな仕事には大容量Macが必要」という固定観念を、サニー流のシステムが打ち砕きます。私が最小構成のMacBook Air(256GB)で膨大な仕事をこなせるのは、**「デスク・引き出し・収納棚」**を明確に使い分けているからです。
物理的制限が「管理の質」を劇的に上げる
私が愛用しているのは、最小構成のMacBook Air(256GB)と、外部SSD(512GB)です。あえて1TBや2TBを選ばないのには理由があります。
- PC(Mac本体):デスクとその「引き出し」 本体ストレージは「今、この瞬間の作業」に集中するための場所。余計なものを置けない「狭さ」が、逆に管理の質を高めます。引き出し(一時保管フォルダ)には進行中のプロジェクトだけ。完了すればすぐに「収納棚」へ送る。このサイクルがあれば、大きな引き出しは不要です。
- 外部SSD:確実な「収納棚(保管庫)」 Vol.4で「番台管理」をした完成データはここへ。あえて512GB〜1TBに抑えるのは、容量が大きすぎると「まだ余裕がある」と整理を怠る「甘え」が出るからです。本体同様に制限を設けるのがサニー流の規律です。
クリエイターの方へ: RAWデータ等を扱う場合は、作業専用に2TB等の外部SSDを備えても良いでしょう。ただし、「使い終わったら空にする(存在しないものとする)」運用が鉄則です。
あなたに合った「引き出しと収納棚」の組み合わせ

管理の「型」さえ決まれば、場所はどこでも構いません。ご自身のスタイルに合わせて、以下の3つのパターンから選べます。
| パターン | 引き出し(一時保管) | 収納棚(保管庫) | 特徴 |
|---|---|---|---|
| ① 堅実派 | PC内部ストレージ | 外部SSD | 通信環境に左右されず、最もコストを抑えられる王道スタイル。 |
| ② スピード派 | iCloud | 外部SSD | 進行中の作業をiPhoneやiPadでも確認でき、かつ資産は物理的に守る。 |
| ③ 先進派 | クラウド | クラウド | すべてをGoogle DriveやiCloud等に集約。ハードウェアの制約から完全に自由。 |
【現在】と【未来】。進化し続けるデジタル要塞
私は常に、より「管理の手間」を減らす方向へ環境をアップデートしています。
現在:iCloud + ミニマルな「SSD 2台体制」
現在は、クラウドの利便性と物理ストレージの確実性を組み合わせたハイブリッド運用です。
- 引き出し(一時保管):iCloud(50GB) 進行中のプロジェクトはすべてここへ。Appleデバイス間で同期されるため、MacでもiPad / iPhoneでも「今やるべきこと」が常に手元にあります。
- 収納棚(保管用):外部SSD(512GB) 仕事が完了し、精査を終えた「資産」だけをここへ移します。
- リスク対策(バックアップ用):外部SSD(512GB) 保管用と全く同じ容量のSSDをもう1枚用意し、バックアップ専用にしています。万が一、メインのSSDが物理的に故障しても、もう1枚があるという安心感。管理を極めてシンプルにするために、あえて**「同じ容量の2枚持ち」**にこだわっています。
未来:クラウド(2TB)と「AI」の融合
現在は、バックアップの「地味な手間」さえもゼロにするため、「Google Workspace(2TB)」を軸としたフルクラウド化へ移行を進めています。
最大の理由はコストパフォーマンスです。
AI(Gemini)と2TBのストレージがセットになっているプランを選べば、個別にAIサービスを契約するより安く、ファイル管理も空気のようにスムーズになります。
※AIツール(ChatGPTかGeminiか)には好みがあるため、まずは無料トライアルで相性を試すのが正解です。
なぜ、これで足りるのか? それは「PC本体を倉庫にしない」という徹底した使い分けがあるからです。
PC本体は、あくまで「今、この瞬間の作業」に集中するための広々としたデスクです。
3. ハードウェアからの自由。買い替えさえも「ノイズ」にならない

この構成(SSD派でもクラウド派でも)を一度作ってしまえば、PCという「箱」に対する執着が消えます。
- 10分で復旧するシステム: 万が一、PCが故障しても、あなたの「思考(引き出し)」と「資産(倉庫)」は外にあります。新しいPCにログインし、SSDを挿す(あるいはクラウドを同期する)。それだけで、元の作業環境が完璧に復元されます。
- スペック競争からの脱却: 次にPCを買うとき、もう「容量不足」に怯えて高価なモデルを選ぶ必要はありません。浮いた予算を、次の買い替えのために蓄えておく、または、より質の高いモニターや椅子など、別のアウトプットに投資できるのです。
「32ARTS」が目指す、一生モノの思考回路
この連載を通して、本当に手に入れてほしかったもの。 それは、**「仕事をストレスなく潤滑に行える、究極の潤滑油としてのシステム」**です。
PCの管理構造を整えることは、あなたの「行動習慣」をデザインすることに他なりません。
一度このシステムが動き出せば、あなたは「どこに置こうか」「どう整理しようか」と悩むエネルギーを一切使わなくなります。その余ったエネルギーはすべて、あなたにしかできないクリエイティブな活動——すなわち「芸術(ARTS)」へと注がれるはずです。
PCの余白は、心の余白。
そして心の余白は、新しい創造の源泉です。
この「一生モノの思考回路」が、あなたの日常をより軽やかで、自由なものに変えていくことを願っています。
32ARTS 
