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「カメラを大きくしてどうする。この小ささこそが、fpの正解じゃないか」
SIGMA fpを手にした時、多くの人がそう感じたはずだ。私もその一人だった。 プロのクリエイターが巨大なリグを組み、シネマ機として完成させていく姿は確かに格好いい。けれど、私たちがこのカメラに惚れた理由は、もっとシンプルで、もっと直感的なものだったはずだ。
「フルサイズの表現力を、ポケットに入るサイズで。」
この純粋なコンセプトを壊さずに、いかに動画機としての実用性を引き出すか。 それは「茨の道」なんていう苦しいものではなく、自分にとっての「心地よい正解」を探す、最高に贅沢な遊びだった。
2026年、テクノロジーの進化が、ようやく私の「わがまま」に追いついた。 最新の超小型SSDと、ホワイトノイズを論理的に解決する最小限のインフラ。 4年間、一貫して「コンパクト・軽量・シンプル」という好みを優先し続けてきた私が、今、胸を張ってメイン機として使い倒しているセットアップを紹介しよう。
これは、fpを愛するすべての人へ贈る、「足し算をしない、動画機としての完成形」だ。
SIGMA fp 最小動画セットアップ:スティック型SSDによる「容積のさらなる引き算」

超小型SSDによる「容積の引き算」
Cinema DNG(RAW)撮影に不可欠な外付けSSD。
4年前、私たちは重々しいホルダーをサイドに背負わせるしかなかった。
だが、2026年の今、私は「ホルダー」という外装そのものを捨て去ることにした。
- 超コンパクトなスティック型SSD: 「ホルダー」という外装を捨て、ボディのサイドに「直付け」に近い形で配置する。これにより、ケージやリグを使わずとも、fpのボディラインを崩さずに1TBのRAW収録環境を構築した。この小ささで、256GB/512GB/1TB/2TBのストレージが販売されている。
【サニー推奨】Cinema DNG(RAW)動画撮影のための超ミニマルセットアップ
SSD用 USB-C 変換アダプター(L型/U型)

「ケーブル」という概念を可能な限り引き算するため、変換アダプターを介して端子周りの突き出しを最小限に抑える。

この組み合わせの利点は、fpのコンパクトなシルエットを一切崩さないことにある。 一般的なリグが「カメラを囲う」のに対し、このセットアップは「fpのサイドにSSDという機能を直接溶け込ませる」ような感覚だ。
「既製品が合わないなら、分解してでも理想の形を創る。」 この小さなこだわりこそが、fpという気難しい名機をメイン機として手懐けるための、唯一の近道だった。
ちなみに、当時公開していたCinema DNG(RAW)撮影のための最小動画セットアップはこちら。

しかし、マイクのウィンドジャマー(風防)存在感が…汗。


これでも、当時はかなり苦労してコンパクト化に取り組んだ末の最終形態である
CINEMA DNG(RAW)動画を撮影するためにホルダーやケーブルを駆使。これが当時のミニマルセットアップの答えだった。
ホワイトノイズを断つ「最小限のアンプ」

fpの弱点であるホワイトノイズ。
これを解決するために、私は本体のプリアンプを「引き算」し、外部にその役割を預けることにした。
- 採用:ZOOM H1n (H1nそのものを高音質マイク兼アンプとして一体運用)
現在、ZOOM H1nは販売されていないが、同様の高品質アンプが内蔵された外部レコーダーを選びたい。 - 設計思想: ここで重要なのはマウント方法だ。私は、fpの1/4インチネジを活用し、SSDと同様に「ボディのサイド」の配置にこだわった。「良い音のためにカメラを巨大化させるのは本末転倒だ。必要なのは、澄んだ音をfpに送り込むための、最短の神経回路だけだ。」
SIGMA fpの音を「捨てる」

静寂のシーンで邪魔する「サー」というホワイトノイズの悩みを解決できる唯一の方法をお伝えしたが、引き換えにミニマルに使いこなす「SIGMA fp」はもはや存在しなくなってしまう。セッティングすらも、手間だ。
それなら、私は、音捨てるという「引き算」を選ぶ。
先に紹介した「Cinema DNG(RAW)動画撮影のための超ミニマルセットアップ」をお勧めしたい。
それでも「音を捨てられない」なら、アンプ性能の良い他社カメラで撮影した方が、よっぽどミニマルに動画撮影に専念できるだろう。
つぎは、「音を捨てられない」というあなたのために、音源までこだわるシネマセットアップ(最新版)を紹介しましょう。
パーツの「解体と再構築」によるミニマル・シネマセットアップ方法(最新版)

この「直付け」を実現するために、私はあえて既存のパーツを「解体」し、必要な機能だけを抽出した。
▶︎ SmallRig 外部SSD用汎用ホルダー 2343(一部パーツ)

ホルダーを丸ごと使うのではなく、その「心臓部」であるクランプ機構やネジ受けパーツのみを抽出。

現在、SmallRig 外部SSD用汎用ホルダー 2343は販売されていないかもしれない、代用として、以下のNEEWER SSDホルダーが使えるかもしれない。試したことはないのでわからないが、使用するパーツの部分は、似たような造りである。自己責任でご検討ください。
一般的なリグが「カメラを囲う」のに対し、このセットアップは「fpのサイドにSSDという機能を直接溶け込ませる」ような感覚だ。容積のさらなる引き算に成功したことで、RAW撮影のハードルは、もはやスナップを撮る軽快さと同義になった。
コールドシュー+極細ケーブル

セットアップが「工作」に見えるか「設計」に見えるかの境目は、ケーブルの取り回しにある。
SmallRig コールドシューマウントDSRLリグ-1241

抽出したパーツをfpのサイドに最も低重心で固定するための「ジョイント」として採用。
取り付けは至って簡単、SmallRigコールドシューアダプターを強力両面テープで固定するだけ。
USB-C 3.2 Gen2 L字ケーブル + 3.5mm L字変換プラグ
10cm〜15cm程度の、たるみの出ないジャストサイズ。
「配線のたるみは、思考のノイズだ」。ボディに沿うように配置されたL字プラグは、端子への負荷を減らすだけでなく、視覚的なノイズも最小限に抑える。
SIGMA ハンドグリップ HG-11

シネマセットアップでは純正のグリップがあった方、撮影はしやすいだろう。
2026年の最終回答:これが、私の「最適解」だ

| 項目 | 2021年の私 | 2026年の私 | 進化のポイント |
|---|---|---|---|
| 記録媒体 | 大型SSD + 汎用ホルダー | 極小SSD + 直付けマウント | 容積の50%削減 |
| 音声 | 内蔵プリアンプ + 外部マイク | 外部アンプ(H1n) + 最小配線 | 圧倒的なS/N比の向上 |
| 外観 | カスタマイズ感のある「工作」 | メーカー純正のような「インフラ」 | 没入感の最大化 |
散財の果てに、私が手に入れた「自由」
正直に白状しよう。 この「最小構成」に辿り着くまでに、私はAmazonをはじめとするネットショップで、数え切れないほどのパーツを買い漁り、試し、そして失敗してきた。まさに「散財」という名の、長く、終わりの見えない試行錯誤だった。
だが、その膨大なムダがあったからこそ、確信を持って言えることがある。 「自分にとっての正解は、既製品の中にはない」ということだ。
最終的にパーツを分解し、必要な芯(核)だけを繋ぎ合わせるという「禁じ手」に手を染めた時、ようやく私のfpは、理想の姿になった。
もちろん、世界には私の知らない便利なパーツや、もっと賢いカスタマイズがまだ眠っているだろう。 私のこの構成をそのまま真似してもらうのも嬉しいし、これをヒントに、あなただけの「最強のセットアップ」を模索するのも、カメラを愛でる醍醐味だと思う。
私のコンセプトは、どこまでもシンプルだ。 「コンパクトで軽量であること。そして、一瞬でセットアップを終え、手軽に、最高画質の動画を撮ること。」
この記事が、機能の足し算に疲れ、fpという小さな核の美しさを守り抜きたいと願うあなたの、ささやかな指針になれば幸いだ。
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