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カメラを持ち歩く際、首から下げるネックストラップは安心ですが、SIGMA fpのようなコンパクトな機材においては、時にその「長さ」が取り回しのノイズになることがあります。
バッグへの出し入れをスムーズにし、撮りたい瞬間に指先一つでカメラを支配する。
そのために、私はネックストラップという冗長性を削ぎ落とし、DURAM(ドゥラム)のハンドストラップという最小限の接点を選びました。
革製ハンドストラップを「育てる」楽しみ。DURAMが掲げる普遍的なデザイン

福岡県の糸島市を拠点とするDURAM FACTORY。
彼らの製品には、「使い続けられるものを作る」という、システムエンジニアのコード設計にも通ずる潔いフィロソフィーが流れています。


- 植物性タンニン鞣しの美学: 化学薬品に頼らず、自然の渋みでなめされた革は、使い込むほどに柔らかく、持ち主の手に馴染んでいきます。
- エイジングという時間軸: 傷や色の変化さえも「記録」として刻まれていく。デジタルの塊であるカメラに、血の通った質感を添えてくれるのがこのストラップの魅力です。
SIGMA fp × Iシリーズとの理想的なバランス

カメラ操作に影響しない自由さ

このストラップが最も輝くのは、SIGMA fpに「Iシリーズ」のような、高剛性かつコンパクトなレンズを装着した時です。
指先の自由度を奪わない絶妙なホールド感は、マニュアルフォーカスの繊細な操作を一切邪魔しません。

以前はホールド感を高めるために純正のハンドグリップを装着していましたが、今ではそれすら不要になりました。
実際、SIGMA fpのフォト撮影用ハンドストラップとしてこれまで5年間愛用しています。
このストラップが必要十分なグリップ力を補完してくれるため、物理的なグリップという「重さ」を引き算することができたのです。

私は非推奨ながら、移動時には手首まで通して持ち歩いていますが、この「ぶら下げられる」安心感は、スナップ撮影の軽快さを加速させてくれます。
【重要】動画ユーザーへの「音」の警告

ここが32ARTSとしての誠実な視点です。
このストラップには、一つだけ明確な「ノイズ」が存在します。
- 革のきしみ音: 素材が上質な革であるがゆえに、動画撮影中にグリップを握り直すと「ギュッ、ギュッ」という革の擦れる音が本体マイクに混入してしまいます。
他の記事で触れた「ホワイトノイズ」がシステムのノイズだとしたら、これは「物理的なノイズ」。
音を重要視する動画収録において、このきしみ音は致命的になり得ます。
動画メインで運用する場合は、ハンドストラップに手を通さず添えるだけにするか、別の素材を検討すべきという、美しさと引き換えのトレードオフが存在します。
機能を越えた、愛着というインフラ

DURAMのハンドストラップは、単なる落下防止の道具ではありません。
カメラを手に取るたびに伝わる革の温もり、そして数年かけて変わっていく色艶。
それは、効率だけでは測れない「撮る意欲」を支えてくれる、目に見えないインフラです。
不便さえも愛着に変えていく。そんなfpの運用スタイルに、これほど寄り添うストラップは他にありません。
32ARTS 