SIGMA fpでPENTAX FA77mmF1.8 Limitedを。SHOTEN PK-LSLが繋ぐ「理想のボケと物理の壁」

Lマウントアダプター「SHOTEN PK-LSL」でSIGMA fpとPENTAX-FA77mmF1.8 Limitedを接続/真上からの構図

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私がカメラに求めるのは、何よりも携帯性です。

どれほど高画質でも、重くて持ち歩かなくなれば「宝の持ち腐れ」になってしまうから。そんな私が長年のペンタックスユーザーからSIGMA fpへと相棒を変えたとき、どうしても連れて行きたかったレンズがありました。

それが、PENTAX-FA77mmF1.8 Limited

PENTAX-FA77mmF1.8 Limited オールドレンズ

ポートレートでの空気感、9枚絞り羽根が描く豊かなボケ味。

この「魂」をSIGMA fpのフルサイズセンサーで味わいたい――。その願いを叶えてくれたのが、マウントアダプターSHOTEN PK-LSLでした。

ペンタックスKマウントレンズをLマウントのカメラボディに装着できる変換アダプターSHOTEN「PK-LSL」

ライカSL/Lマウントアダプター「SHOTEN PK-LSL」ペンタックスKマウントレンズ用

SHOTENマウントアダプターPK-LSLの仕様

Lマウントアダプター「SHOTEN PK-LSL」
  • 型番:PK-LSL
  • 対応レンズマウント:ペンタックスK
  • 対応カメラマウント:L(バヨネット)[ライカ・パナソニック・シグマ]
  • 素材:真鍮、アルミ
  • PENTAX DAシリーズのレンズ(絞りリングのないもの)には使用不可。
  • ご使用時にはカメラの「メニュー」-「レンズなしレリーズ」を「ON」にする。カメラの機種により「レンズなしレリーズ」の設定階層が違う場合ありますのでカメラの取扱説明書をご覧ください。

質感は「合格」、サイズは「想定外」

Lマウントアダプター「SHOTEN PK-LSL」 Kマウントレンズ用

SHOTEN(焦点工房)のオリジナルブランドであるこのアダプターは、手にした瞬間に信頼を感じる作りです。

  • 高剛性なオール金属製: 真鍮とアルミの重みが、オールドレンズの質感に馴染む。
  • こだわりの表面加工: グリップ感の良いピラミッド型の加工は、実用性とデザイン性を両立。
  • 徹底した内面反射対策: 内部の艶消し塗装もしっかりしており、画質への妥協がありません。
PENTAX-FA77mmF1.8 LimitedのペンタックスKマウントレンズLマウントに対応したアダプター「SHOTEN PK-LSL」

しかし、装着して真っ先に感じたのは、喜びよりも**「厚みへの戸惑い」**でした。

smc PENTAX-FA 77mm F1.8 Limitedレンズ

コンパクトなアルミ削り出しの高級感・精密感ある仕上げとも質感の相性はいい。
生産終了により、現在は新品は購入できない。

HD PENTAX-FA 77mmF1.8 Limited

こちらは、描写性能を高める「HDコーティング仕様」。逆光など光線状態の厳しい撮影条件下でゴーストやフレアーの発生を抑え、クリアな描写を実現。

25mmという「物理の壁」との格闘

Lマウントアダプター「SHOTEN PK-LSL」でSIGMA fpとPENTAX-FA77mmF1.8 Limitedを接続/斜めから構図

マウントアダプターを介することで、レンズの全長は25mmも伸びてしまいます。

「マニュアル操作しかできないのに、なぜこんなに厚みが必要なのか? 半分くらいにならないのか……」

PENTAXレンズ FA77mmF1.8 Limitedとライカマウントアダプター「SHOTEN PK-LSL」

ミニマルなSIGMA fpのボディサイズを愛する私にとって、この「存在感」は正直、手放しで喜べるものではありませんでした。

もちろん、これは「フランジバック(レンズからセンサーまでの距離)」を合わせるための物理的な制約であり、技術的に不可欠な厚みです。

それでも、身軽さを正義とする私には、この「25mmのノイズ」は大きな妥協点でした。

物理を超えてでも撮りたい「空気感」がある

マウントアダプター「SHOTEN PK-LSL」でSIGMA fpとPENTAX-FA77mmF1.8 Limitedを接続/斜め上からの構図

それでもなお、この組み合わせを使い続ける理由は、シャッターを切った瞬間に分かります。

純正の45mm F2.8 DG DNとのマッチングが「男前な完成形」だとしたら、FA77mmを載せた姿は、どこかアンバランスで、それでいて強烈な個性を放つ「こだわり」の形。

マウントアダプターという「余計な厚み」を引き受けてでも、このレンズでしか描けない柔らかさ、空気感をfpで記録できる喜び。

それは、携帯性という合理性だけでは割り切れない、「不自由を楽しむ」という贅沢なのかもしれません。

便利さの先にある、不便という贅沢

ライカLS/Lマウントアダプター「SHOTEN PK-LSL」ペンタックスKマウント用/裏側

SHOTEN PK-LSLは、レンズをアダプターに装着時に、ほんの僅かながら抵抗があり固い感じはあるものの、ガタつきもなく、装着感も極めて良好です。

AF撮影は非対応のため、マニュアルフォーカスだし、アダプターの分だけ重く、長くなる…

でも、実用にあたって不具合はなく、十分に性能を楽しめます。なにより、お気に入りのレンズを最新のボディで使い続けることができる。

その「小さな橋渡し」が、私のカメラライフに新しい風を吹き込んでくれました。

最後に、この組み合わせで切り取った「至福のボケ」をご覧ください。